女性特有の成分とされているイソフラボン

イソフラボンは大豆に含まれる天然成分である。
大豆は畑の肉と言われるほど良質のたんぱく質をはじめ多くの栄養素を豊かに含んでいる。
イソフラボンは大豆の苦味成分の1つとして考えられており、ダイズイン、ゲニスチン、グリシチンなどの成分の総称である。
赤ワインに含まれていることで有名なポリフェノールの仲間で、フラボノイド群に分類される。

イソフラボンは大豆の中にわずか0.2%~0,4%程度しか含まれていないため、非常に貴重な成分である。
そんなイソフラボンは体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする。
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、エストロゲンには、女性らしさを作るホルモンで、自律神経、感情の動き、骨、皮膚、脳の働きにも大きく関わっている。
中でも、女性に多い病気である乳がんや骨粗鬆症、更年期障害予防に効果が高いと言われている。

乳がんは痛みがないため、発見が遅れることが多いため、今でも女性の死亡率の上位となっている。
イソフラボンは女性ホルモンの欠乏を補うと同時に、女性ホルモンの過剰分泌に対してはそれを抑える方向に働くため、女性ホルモンが過剰が引き金となる乳がんの予防にも役立つことが明らかとなっている。

閉経後の女性に多い骨粗鬆症は、乳がん同様、自覚症状に乏しい病気である。
背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるため、なかなか病気であると気が付かないため、気がついた時には病状はかなり進行していたということも少なくない。
骨粗鬆症によりもろくなった骨は、体の重みが加われうだけで潰れてしまい、圧迫骨折を引き起こす。
これらの骨粗鬆症は女性ホルモンのエストロゲンの不足により起こるが、エストロゲンは、骨から溶け出すカルシウム量を抑えて骨を保護する役目がある。

更年期障害は、40歳以降の女性に多く見られる病気で、加齢に伴う卵巣機能の低下により、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が減り、これが脳の視床下部にある自律神経中枢に影響を及ぼして自律神経失調症を引き起こす。
また、この年代の女性を取り巻く家庭や社会環境の変化からくる心理的ストレスが大脳皮質に影響を与え、うつや情緒不安定などの精神症状を引き起こす。
代表的な症状は、ホットフラッシュと呼ばれる顔ののぼせやほてり、発汗などの症状である。
女性ホルモンの不足が引き金となって起こる更年期障害には、女性ホルモン作用をもつイソフラボン摂取は特に有効である。
イソフラボンは、特に女性特有の疾患に有効なので、積極的かつ継続的に摂取していきたい。